二宮金次郎の教え

 先日新聞を読んでたら、「二宮金次郎はスーパーFP(フィナンシャルプランナー)だった」とあったので、興味をそそられて、図書館で二宮金次郎関係の本を何冊か借りて読んでいるんですけど、これがめっちゃ面白くて面白くて・・・

まだ読んでいる途中ですけどあまりにも面白いのでここに書いちゃいますね。

二宮金次郎と言えば、薪を背負いながら本を読んでいる銅像が全国の小学校に建てられていて、戦前の日本では天皇の次に有名な人だったらしい。まあ、銅像の通り勤勉少年の象徴のようですけど、実際何やった人?

と思ったら、実は凄腕のFP(フィナンシャルプランナー)だった!

えーっ!!

どうやら金を増やすのが得意で、「こいつに金を預けたら必ず増やして帰ってくる」と出仕先でも評判だったらしい。で、その手腕を買われて、借金で火の車になった武家や藩の財政を立て直す役目を依頼されたり、疲弊した農村や領地の立て直しを依頼されて、次々と成功させたらしい。

なんと、ある依頼案件では、借金を返すために、低利でさらに借金して、それを高利で貸し付け、その差益で上がった利息で前の借金を返す、なんて荒業もやっていたらしい。すごいな。ただの勤勉少年じゃないぞ。

と、こんな風に書くとなんかがめつい人みたいですけど、彼はカネもうけが目的なのではなく、あくまで「人々が貧困から抜け出して豊かな暮らしをする」ことだけを考えてきた人なので、そこが今の投資ファンドの連中とは違う。理想は高く、しかしあくまで現実主義者でもあったので、カネについてもシビアにみて、シビアに活用していたわけです。

でも、低利で金を借りて、高利で回すというのはちょっと・・・さすがにそれは彼の常道なわけではなく、彼の常道は「困っている人には無利子で貸し付ける」制度の創設で、これを「報徳貸付金」とかいっていたらしい。これは立派ですね。これなら「利子を取ってはならない」というイスラムの教えにもかなってるぞ。

やっぱり金次郎は大した人だった。

そして、かれの教えですが、要約すると3つだけ。

1. 真面目に働くこと(勤勉)

2. 分を守ること(分度)

3. 余剰財産を譲ること(推譲)

1はもう二宮金次郎と言えばやっぱりねって感じですよね。まずは働いて収入を得ろと。

2の分を守るとはすなわち、自分の収入に見合った生活をするってこと。支出が収入を超えないようにせよ、ということです。当たり前ですね。ところがこれが意外とできない。ついつい欲に負けて、世間体を気にして、見栄を張って、収入以上の生活をしてしまう。そうすると金が足りなくなる。じゃあどうするかというと借金する。借金には利息が付く。こうしてどんどん借金が増えて返せなくなる。借金が返せなくなると土地も家も財産も娘もすべて借金のかたに取られる。ああ、一家滅亡。藩も滅亡。幕府も滅亡。ついでに今の日本もアメリカも借金で滅亡。どうみたってそうなるしかないね。金次郎に再建頼む?財務大臣とかして。

3の財産を譲るってのは、これはきついですね。って門人も言ったらしいけど、まずは来年に譲れと。つまり貯蓄ってこと。それから子孫に譲れと。相続ってこと。それから世間に譲れと。だから、いきなり財産を寄付しろとか言ってない。まずは自分のために、自分の将来のために譲ることから始めればいい。それならできますね。

そしてこの3つを守れば富貴は間違いない。永遠の富貴の秘訣だとも言っています。1,2はともかく、3の譲ることが富貴の秘訣というのは・・・でも、これには深い真理があるようです。自分が譲ったことによって社会が豊かになれば、それは必ず自分に帰ってきて、自分も一層豊かになるという深い意味らしい。

それにしても金次郎、いいこと言うなあ。考えれば考えるほど楽しいんですけど、まあ、今日はこの辺で

愛と慈悲の導くままに

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