「白い巨塔」を読んで気付かされたこと
今頃になってなぜか山崎豊子の「白い巨塔」(医療を題材にした社会派小説)を読んだんですけど、嫁はドラマをずっと観てたそうで、弱者の味方の弁護士が事務所の家賃も払えずに引き払うシーンを思い出して、その貧乏さに笑った後で、ふと
「いい人ってみんな貧乏なの?」
って言ったんですね。そう言えば、白い巨塔に出てくる「いい」医者や医学者はみんな貧乏。その代表格の里見助教授なんか医者なのに狭い団地住まい。それに対して、豪勢な邸宅を構えている医者や教授はみんな俗物で金と名誉の亡者として登場する。
社会派の作家山崎豊子に書かせると、自然とそうなっちゃうみたいですね。彼女は新聞記者出身だから、きっと事実そうなんですよ。
「善人は貧乏。金持ちは悪人」
それにつけても思い出すのはキリストの言った
「金持ちが天国に入るのは、象が針の穴を通るより難しい」
という言葉。これで合ってましたっけ。
社会のリアリティを追求すると、自然とキリストの言うとおりになっちゃう。
仏教だって、富と名声を捨てろって言ってるので、同じか。
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