イブリース、その見事な”負けっぷり”
悪魔、すなわち稀代の名悪役イブリースは最近ちょっとやり過ぎだと言いましたが、僕は実はそんなに絶望してません。近視眼的に見れば悪が栄えてるように見えても、それはあくまでも一時的な繁栄に過ぎない。歴史を見れば、おごり高ぶった者が滅亡しなかったためしはありません。おごり高ぶった帝国しかり、おごり高ぶった権力者しかり。歴史はおごり高ぶった者の滅亡の歴史といっても過言ではない。そして、そのおごり高ぶった者が破滅するときの破滅に仕方といったらもう・・・
やっぱりイブリースは稀代の名悪役ですね。一時的に大いに栄え、おごり高ぶった絶頂のところで破滅させられるその負けっぷり、やられっぷりといったらもうやっぱり
”稀代の名悪役”
としか言いようがありません。イブリースはその破滅っぷりを歴史の舞台で何度も何度も、いろんなパターンで演じて見せてくれました。そしてこれからもその見事な破滅っぷりをわたしたちに見せてくれることでしょう。
神は”高いものを低くされる”のがお好きなようです。
本当の悪は、自分が”ワル”だと承知して悪を行うものではなく、自分を神に等しいものと思いあがって無慈悲な行いをする者だと思います。本当の悪は、天使を装う。光を装う。
神は愛なのに、どうして無慈悲な行いと相容れることができましょう。
仏は慈悲なのに、どうして無慈悲な行いと相容れることができましょう。
その瞬間、悪は馬脚を露わす。
こうして悪は常に滅ぼされ、破滅させられるわけですが、そこでめでたしめでたしで幕が下りるのではなく、最後にもう1回、大きなどんでん返しがあると僕は思っているんですね。
それは次回に書こうと思います。
愛と慈悲の導くままに
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