ワークライフバランス

 せっかく銀行に就職できたのに、1年半で辞めてしまったのですが、その理由は正しくは

「信仰に走ったから」

ではなく、

「そこにいても幸せになれないってわかったから」

です。支店にいる上司の方々の目がみんな死んでるんですよね。とにかく目に輝きがない。そして何気ない時にポロっと出る一言は

「ああ、人間らしい生活がしたい」

女性行員はというとまだマシでしたね。一般職の方たちですけど。まあ悪くはないみたい。

その違いはどこからくるのか。それは

「彼女たちはほぼ定時で上がれるから」

です。男性行員たちは夜遅くまで残業してるんですよね。それで疲れ切ってるって感じ。そして人生にも疲れ切ってしまう。結局

「ワークライフバランス」

の問題なんですよ。ワークライフバランスが崩壊していたら、いくら大企業にいたって幸せにはなれません。みんな一流企業とか大企業の肩書だけで人生の幸不幸を判断していますがなんて皮相的にしか物事を見てないんだって思いますよ。僕も今はフリーランスで仕事をしているから、よく

「銀行にいた方が良かったんじゃない」

とか言われますけど、とんでもない。二度とあんなところに戻りたくありませんよ。僕の大学の先輩が支店長でいたんですけど、決して幸せそうじゃない。僕に対しても

「君も何でこんなところに来たんだ」

って感じでしたね。

「もっと別の人生が(マシな人生が)あったんじゃないか」

って訴えている感じでしたよ。僕もたとえうまくいって支店長になれたとしても、ああなんのか。自分の未来が見えちゃったな。

結局サラリーマンは自分で仕事の量を決められないからワークライフバランスを保つのは至難の業ですね。企業は極限まで利潤を追求せざるを得ないのが資本主義ですから、利潤追求の圧力は過剰なノルマとして絶えず従業員にのしかかってくるわけです。前も言ったように資本のやつらは

「人間は生かさぬように、殺さぬように」

って思っているわけです。つまり株式会社は

「社員は生かさぬように、殺さぬように」

つまり、社畜ですね。しかもこの風潮、株式会社だけでなく、公務員や学校や病院などあらゆる職場にまで蔓延しているみたい。とにかくどこもかしこも

「ワークライフバランスの崩壊」

が見られますね。どうしてもワークライフバランスを保ちたければ、自分で仕事量を決められるように独立するしかない。

ということで、僕はフリーランスとなったわけです。一応「個人事業主」扱いですね。そして企業が提供する社会保障や福利厚生はすべて失いました。もはや会社は守ってくれません。また、仕事が来るかは自分の腕次第。

ただし、ワークライフバランスは自慢じゃないけど完璧です。というかこれだけが取り柄。

むしろライフに偏りすぎじゃね、って感じですね。僕は「少欲知足」なので、収入は「もうこれくらいで十分でしょ」って感じで、あとはせっかく依頼されたお仕事を申し訳ないがお断りすることも多い。

昔の副支店長にも

「お前優雅な暮らししてんな」

って言われちゃいました。収入は全然向こうの方が多いのにね。いくら高収入でも時間がなかったら優雅な暮らしとは言えないってことですね。

またよく、友人が内緒で僕に接触してきて

「実は俺も会社辞めたいんだけど」

って相談されるんですけど、仕事は腕次第、何の保証もないので

「うん、意外といいけど人には勧められない」

ということにしています。誰でもうまくいくとは限りませんから。またこの仕事、世間体が悪くてさあ。確実に人の役に立ってるけどね。地味すぎ。

で、何の仕事かと思うでしょうが、それがちょっとここでは言えない。ここって一応信仰のブログなので、そういうのやってるってバレたら取引先がひいちゃうんですよね。特に日本では。前にもこういうブログやってたんですけど、どういうわけかバレて(会社でも調べているみたいですね)、そのあと仕事が来なくなりました。干されちゃった。だからご想像にお任せします。


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