利子を取ってはならない

 「利子を取ってはならない」

コーランにある有名な教えですが、これはカネの自己増殖機能を無効にする強烈な一撃ですね。前に

「カネは自己増殖機能を備えているので、もはや"生命"である」

と書きましたが、そのカネの自己増殖機能のよりどころとなるのが「利子」なのです。人間は物々交換に代わって「カネ」をつくりだして交易や富の蓄積を容易にした。さらにカネに「利子」を付与することによってカネそのものに自己増殖機能を与えてしまった。カネに「生命の息吹」を吹き込んでしまったのです。そしてカネは「自ら増える」という意思を持ち始め、その手段として人間を用い、支配するようになった。

一旦カネに利子を与えてしまうと、それは等比級数的に増加します。生物が等比級数的に増加するようにね。(この増え方を見るだけでも、カネが”生命”をもってしまったことがわかるでしょ。)たとえば細胞が分裂すると2倍に増える。もう一度分裂するとさらに2倍。2のN乗ですね。利子が年率10パーセントだとすると、1.1のN乗。

「大したことないじゃん!」

いや、8年で2倍、30年でなんと17.4倍!になります。さらに50年では117倍、100年で13780倍!借金は雪だるま式に増えていく。こうやって、人間は次々と借金で首が回らなくなって、破滅していくのです。今も昔も。個人も借金で破滅、会社も借金で破滅、国家も借金で破滅。だから僕は借金は嫌いです。借金を憎む。借金は悪だと思っています。借金のない世の中、借金のできない世の中にしたいと思っています。借金を禁止したい。麻薬と同じように、ギャンブルと同じように禁止すべきだと思っています。

30年で17.4倍、50年で117倍、100年で13780倍!ですよ。嘘だと思うなら自分で電卓で計算してみたらどうですか。1.1×1.1×1.1・・・・って100回。最初は大したことないって思うでしょう。年10%くらい。それでみんなやられるのです。ここ2千年以上、ひょっとしたら数千年以上、ひたすら人類はやられてきたのです。もうやられっぱなしです。

こうやって、人類は「カネ」の支配下に入った。自分で「カネ」を生み出し、自分で「利子」を発明し、自分でその奴隷となる。

もう救いようがありません

そんなわたしたちを見るに見かねて、神は

「利子を取ってはならない」

という啓示を下されたのです。

神は偉大なり

アッラーアクバル

(実はね、僕も年利10%で100年たったらこんなになるとは思ってなかった。実際電卓でやってみて驚いた。ちょっと怖くなってきたので今日はこのへんでやめときます。)

神よ われらを憐れみたまえ

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