人口の問題

 衣食住が保障され、借金がなく、ワークライフバランスが適切の保たれ、人間間のでっちあげられた差異による嫉妬のない世の中にしたいですね。

人間の間に「個性」という差異はあるべきですが、それが「優劣」とか「上下関係」になってしまうと嫉妬という苦しみが生まれますね。

さらにそれが進んで「勝ち組」と「負け組」、もっと進んで「支配者」と「被支配者」となると苦しみはとどまるところを知りません。

それでも、衣食住が満たされ、ワークライフバランスが適切に保たれたら、「威張りたい奴は威張らせておけ」、そして「贅沢したい奴は贅沢させておけ」といって心の平安を得ることは可能かもしれませんね。

そこでまず考慮すべき最優先事項はやはり「衣食住の確保」でしょう。しかし、前に見たように、世界全体でも、実は量的には衣食住は「足りている」。不足とみられるところの一方では過剰があり、実は量の問題ではなく分配の問題です。ただ、人口が限りなく増え続ければいつかは足りなくなるのではないか、また、現在は足りているとはいっても相当環境や生態系に負荷をかけているのではないかという懸念は残ります。次のグラフは人類の誕生からの人口増加のグラフです。


対数スケールを用いているため、長い時間軸の中での人口の増加がわかりやすくなっています。
特に、産業革命以降の人口増加が急激であることが視覚的に示されていますね。

次にあげるのは生態系における食物連鎖のピラミッドです。




食物連鎖のピラミッドは通常、以下のように構成されます:

  1. 生産者(植物、藻類など):光合成を行い、エネルギーを供給する。
  2. 一次消費者(草食動物):植物を食べる動物(例:ウサギ、昆虫)。
  3. 二次消費者(小型肉食動物):一次消費者を食べる(例:カエル、ネズミ)。
  4. 三次消費者(大型肉食動物):二次消費者を食べる(例:ヘビ、キツネ)。
  5. 頂点捕食者(最上位の捕食者):食物連鎖の頂点にいる(例:ワシ、オオカミ)

ピラミッドは、生産者から頂点捕食者までの各レベルを視覚的に示しています。

この図によれば、頂点捕食者が増えればそれを支える下位の生物も増えなければなりません。わたしたち人間は現在もちろん頂点にいますね。その人類が、産業革命以降爆発的に増加したとすれば、下位の生物層も爆発的に増加しなければ生態系のバランスは取れないということになります。そのためには、地球が何百倍も大きくならなければならないでしょう。もちろん、そんなことは起こっていません。ということは、現在の人口爆発の状態は生態系に異常に大きな負荷をかけており、どう考えてもサステイナブルなはずがありません。それでは現在、環境破壊、生態系の破壊がすさまじい勢いで進行しているのも当然です。

人類も生態系の一部です。その生態系が崩壊したら人類も生存できませんよ。そして生態系のバランスを保つには、人口を減らす以外に考えられない。先進国では人口減少に向かっていますが、自然の摂理として当然ではありませんか。問題はどれくらいがサステイナブルな人口なのかですが、これらの両図を見る限り、ちょっと絶望的になりますね。あえて見なかったことにして現実から逃避したくなる。

よく神様はこんなに多くの人間をこれまで支えてくださったと思いますよ。神様は相当ご無理をされているのではないか。

とにかく今からでもできることは、少しずつ人口を減らすことではないですか。まさか今いる人を減らすわけには行きませんから、出生率を低下させていくしかない。そのために経済成長ができなくてもしょうがないでしょう。これまでが経済成長しすぎたのです。調子に乗り過ぎたのです。お金に支配されるようになってから、人口も経済成長も暴走してきたのです。

どうやら人類は分を超えているらしい。

そろそろ人口についても「足るを知る」べきなのです。

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