なぜ悪はなくならないのか
悪は滅びる運命のはずなのに、いまだに犯罪組織がはびこっているのはなぜか。
それはわたしたちと「共犯関係」にある場合があるからです。
犯罪組織の資金源となっていのは、麻薬、違法賭博、売春などですが、わたしたち市民の側にそれらを利用しようという需要が残念ながら存在しています。麻薬を使用したり、違法賭博をしたり、売春(買春)をすれば、客の方も罰せられます。供給側は犯罪組織で需要側は市民となって共犯関係が成立しています。こうなると根絶するのが難しい。
麻薬や賭博や売春が非合法になっているのはそれが結局は利用する側の市民に損害を与えるからです。たとえば麻薬。薬物を摂取することで一時的に快楽を得られますが、その効果が切れると得られた効果よりも大きな苦しみが訪れます。禁断症状です。そしてその苦しみを避けるために今度はさらに多くの薬物を摂取します。そうするとその効果が切れた後にはさらに多くの苦しみが・・・。こうなって薬物中毒となり最後には廃人に至るのです。
安易に目先の一時的な利益を追求して後に大きな損害を被る
このパターンがまたしても出てきました。悪の常套手段です。まずはエサを与えて後からそれ以上の苦しみを与える。悪は割に合わないのです。借金に似てますね。最初にお金を与えてくれるので、有難いようですが後で増やして返さなければならない。結局トータルで損です。こう見ると借金も悪だな。実際利息を禁じている宗教もありますし。
賭博も働かずに手っ取り早く金を手に入れる手段のように思われますが、胴元が必ず儲かるように出来ています。客は結局損するのです。こうみると、競馬や競輪といった合法賭博も悪だな。宝くじも悪でしょ。
売春は売る側は手っ取り早く金を手に入れ、買う側は手っ取り早く快楽を手に入れる手段でしょうが、性モラルが崩壊して、健全な夫婦生活が送れなくなってします。ロマンチックな恋や結婚ができなくなり、人生が色あせてしまいます。性病の危険もあります。こうみると風俗やキャバクラやポルノも悪ですけど。
私たち人間はどうしても弱いので、目先の誘惑に勝てません。そこに悪は付け込んできます。そして結局痛い目を見るのはわたしたち。
薬物中毒のところで見たように、禁断症状を起こしたり、健康を害するものなら、たばこや酒も悪ですね。実際、酒を禁じている宗教もありますし。
しかし、これも悪だなといったところでお気づきのように、一部の悪は合法化されていますね。たしかにそれらすべてをストイックに禁じるというのも禁欲的過ぎてどうかと。
でも、程度の差こそあれ、楽しいようで、その後からくる苦しみの方が大きいわけですから、やらない方が賢明であることは間違いない。
結局、悪がなくならないのは、わたしたちひとりひとりの心の弱さ、愚かさを映しているということでしょうか。すべての現象は社会の鏡だと思いますので、犯罪組織がしぶとく存続しているというのは、私たちの社会の歪を映しているわけです。
アメリカではエリート層にまで麻薬汚染が進んでいるようですね。その麻薬の供給源となっているのがメキシコですか。それではメキシコの麻薬カルテルが猛威を振るうわけですね。麻薬を買うアメリカ市民はメキシコギャングと共犯関係ということですか。日本でも大麻汚染が大学にまで進んでいるようですね。これもやくざと共犯関係。ついに一部の国や州ではマリファナは合法だとか。一時的に快楽が得られても、あとでそれ以上の苦しみが待っているのに合法?わたしたちをどうしても不幸にさせたいってことですか。
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